・人民元の話
この前中国人の大学生の友達とチャットしていたときのことです。
この友達は短いフレーズを別々に打ってくる子で、こんな感じでメッセージがきました。
友人「我明天有毛泽东概论课」(明日毛沢東概論の授業ある…)
友人「我只要红色的毛爷爷」(赤い毛沢東ほしい)
友人「不想学习」(勉強したくない)
友人「把红色的毛爷爷人民币给我就好」(赤い毛沢東のお札だけほしい)
友人「粉色的最好」(赤がいちばんいい)
友人「蓝绿的50的也行」(緑の50元のでもいいかな)
最後まで読んでやっと意味がわかりました。お札の色を言うことで、お金を表しているのです。
▲中国ではお札が6種類ありますがすべてデザインには毛沢東が使われています。
そのあとでその友達が、中国ではこのように呼ぶんだよと教えてくれました。
子毛(一元)ちいさい毛
毛哥(五元、十元、 二十元 )毛おにいさん
毛叔(五十元)毛おじさん
毛爷爷(百元)毛おじさん
紙幣に関する話をおもしろおかしく言うときに、日本でも「諭吉が…」とか言うのと同じだなあと思い、その友人に「日本でも諭吉くれとか、バイト代とかお年玉を人に教えるとき、諭吉何人っていうよ~」って言ったらおもしろがってくれました。
その後に「1万円って中国元でいくら」と聞かれたので計算すると大体625元くらいだったのですが、そう答えると「じゃあ落としたらほんとうに悲惨だね…」といわれました。
中国では100元札が最高で、日本円にしてもわずか1600円程度です。紙幣の最低額は1元で、16円ほどなのです。やっぱり物価が安いんだろうなあと感じます。
ちなみにわたしも、赤色の毛沢東がだいすきです。
・北海道チーズケーキを作った話
復旦大学にも日本と同じようにクラブ活動がたくさんありまして、先日このような活動に参加してきました。
「復旦大学コーヒーサークル主催 北海道フワフワチーズケーキをつくろう」
なにぶん18年間北海道で生きてきたので、飛びつきました。でも、定員が八人しか居ないのです。
「北海道出身です。故郷の味が懐かしくなって参加を決めました」参加の際にこのようなあざといメッセージを付けて登録したところ、なんと特別枠で参加させてもらうことになりました。ありがとう北海道。
▲“下厨房”というアプリはおそらく日本のクックパッドのようなものだと思われます
▲Wechatのコーヒーサークルのアカウントをフォローしていると、情報が流れてきます。
他のサークルや団体も同じだと思います。
▲学生寮のキッチンで行われました。
面白かったのは、最初ケーキを作るための電動ミキサーが壊れていて、メレンゲができないと北海道チーズケーキつくれないから違うの作ろっか、、、となり、絶対に失敗しないバナナカップケーキを作ったことです。
しかも全然作る予定がなかったからバナナがなくて、わざわざ近くの果物屋さんで日本だけバナナ買ってきてくれました。…北海道目当てで参加したわたしの気持ち
▲混ぜている様子
▲バナナカップケーキが焼けました。なんやかやで美味しかったです。しかもすごく簡単だった。
結局、そのあとで新しい電動ミキサーをどこからか持ってきてくれて、無事に北海道チーズケーキを作ることができました。
▲焼けました
▲北海道チーズケーキ完成品
今回参加してみて、お菓子づくりって中国人も好きなんだなってちょっとだけ意外に思ったことと、中国の生クリームがあんまりおいしくなくて日本に帰りたくなりました。
家族の誕生日やイベントごとのたびに母がケーキを焼いていた姿を思い出しながら、北海道チーズケーキづくりをしました。北海道のケーキも神戸のケーキも恋しい。
最近は中国人の友だちも出来つつあって嬉しいです。明日はぞわぞわしながら復旦大学の規模が大きめの日中交流会に参加してきます。
おわり。