一か月半に渡る一時帰国を終え、上海に戻ってきました。
11日から秋学期が始まります。
はやくも残り半年になってしまいましたが、後期も引き続き上海での生活を楽しみつつ中国語を伸ばしたいと思います。
今日はラーメン好きには見逃せない上海にあるラーメン共和国(道民にしか伝わらない・・・)について書きたいと思います。
上海地下鉄 八号線 曲阜路直結の大悦城というデパートの中に拉面竞技馆というラーメンストリートがあります。
博多のお店や兵庫のお店など現在七店舗が入っているのですがその中に北海道富良野発のお店があります。
その名も、(有)とみ川。
六月末に始めて参加した上海どさんこ会という集いで店長こと富川さんに初めてお目にかかりました。昨日私がうかがった際もいらっしゃって、いろいろお話を聞かせてくださいました。
実はこのとみ川は2012年と2017年のミシュランガイドに連続して掲載されていて、二回連続掲載は日本で4つの飲食店しかないそうです。
また、お話の中でたくさんのこだわりとたくさんの“いちばん”が垣間見えました。
①ラーメン競技館七店舗の中でいちばんスタッフが少ない(仕込からごみ捨てまで、全てのスタッフが率先してさまざまな仕事をできるように教育)
②ミシュランガイドに乗った中で唯一、オーナーがその店舗にいない(現在富川さんは主に上海にいる)
③上海で唯一の日本ミシュラン獲得飲食店
④ラーメン競技館総合受付の阿姨「とみ川の接客がいちばん丁寧だし、ラーメンもいちばんおいしい」
富川さんはこのようにおっしゃっていました。
「正直ここで売れようとするんなら、味よりも呼び込みが大事。だからスタッフには日本式の接客をいちから叩き込んだ。大きな声でいらっしゃいませありがとうございました、ラーメンが出来たときにはキッチンがホールにお願いします!と声掛けをし、お客様が座るときには椅子を引いて座りやすくする。日本の当たり前を、日本の文化をここでは味わってもらいたい」。
小さなお子様連れのお客様が来た際、赤ちゃん用の小さな椅子を貸し出ししていたのも印象的でした。日本では当たり前なサービスも、上海で、それもラーメン屋で提供していることに驚きました。
肝心のラーメンはこんな感じです。
中国人はあっさりしたラーメンが比較的好きみたいで、まさにとみ川のいちばん人気のラーメンは中国人に受ける味だと思いました。
九月下旬には古北のほうにも新しいお店がオープンするそうです。
「オープニングから日本人スタッフは俺しかいない」と語る富川さんに理由を問うと、「日本人がいたらそりゃ簡単に伝わるし通訳だってしてもらえるけど、俺だっていつもいるわけじゃないし、これから中国人だけでやっていかなきゃいけないのに、それじゃ意味ないじゃない」とおぅしゃっていました。
今まで中国語を使って何かをしたい、専攻の中国語をいかしたいという思いが強かったのですが、富川さんのお話を聞いていて好きなものを極めるためや好きなものをもっと多くの人に味わってもらうために中国語が存在するという考え方もあるということを再認識しました。
上海とみ川さんの情報は店铺详情から見ることができます。
上海にいる方はぜひぜひ行ってみてください。