散文と中文

神戸市外大中国学科卒業。復旦大学国際交流学院留学。中国語と中国と共に生きる自称エッセイスト。

中国語:上海纽约大学第二届“华夏杯”中文演讲比赛に参加して

なんやかんやで一か月くらい準備をしていたスピーチコンテストがやっと終わりました。

【重要提醒】第二届“华夏杯”中文演讲比赛报名截止日期: 10月20日

 

去年から始まったこの大会、去年のテーマは《传统与现代》で、今年のテーマは《冲突与理解》でした。テーマが大きいので、参加者のスピーチの内容も非常に豊富であり聞いていて非常に楽しかったです。わたしが参加した高級組も、人工知能の話から、母と息子の話、中国の南方北方の話などなど話題は多岐に渡りました。

 

国語学習年数で組を分けられた今回のコンテストは、最初の選考として、テーマ自由で5分以内の音源審査があります。それに通ると、次はスピーチ概要を送ります。四つの組合わせて全部で135人くらいの応募があったそうです。結果出場者は全部で40人弱。思ったよりも激戦だったんだなあという感じです。

 

浦東新区のほうにあるニューヨーク大学上海校、キャンパスは棟一つしかないとはいえ本当にきれいでした。開放的なラーニングコモンズに備え付けられてたの、Macのデスクトップだったし・・・

 

当日、わたしは原稿を持ってスピーチをしましたが、多くの参加者は原稿を持たずにすらすらとスピーチをしていました。あと質疑応答があるのですが、めっちゃいろいろ突っ込まれて答えるの大変だったけど楽しかったです。でも緊張しすぎて文法もなにも超はちゃめちゃで弾丸で話した。

 

結果はこんな感じです。

第二届上海纽约大学“华夏杯”中文演讲比赛圆满落幕

復旦からは7人参加して、それぞれ全員が入賞することができました。初級に参加したケニアの男の人は、なんと1位!わたしも2位をいただきました。

 

今回、本当にいろんな人に原稿を見てもらっていろんなアドバイスを受けました。日本にいたときは結構発音や話しかた重視でコンテストに望んでいたけど、なによりも中身が重要で、今回も論理性や具体例、観客を惹きつける力に欠けると言われて何回も直して、結局原稿が出来たのが本番2日前くらいで、なんなら本番当日にも言葉を付け足したりしていました。

でも日本のコンテストと違って融通が利くので(日本でのスピコンは早い段階で原稿提出しなきゃいけないことが多い。たぶん審査員と委員会が無能だから)、そのへんはすごく助かりました。

 

授業でもそうだし今回のスピコンを通しても痛感していることは、中国語を話せる優秀な外国人は本当にたくさんいるなあということ。

中国に来たばかりのときは、中国人と対等に話せるようになりたい!中国に染まりたい!とばかり息巻いていたけど、最近は他の国の人と中国語を使って、ぜんぜん知らなかった中国以外の国について話すのがすごい楽しいことに気付きました。

 

あとは華僑、華人、ハーフの人、こっちの大学の本科生のことをすごくうらやましいと思うこともまだまだ多いけど、そのひとたちにはそのひとたちなりの苦悩があることにも最近少しずつ気付き始めたりしている。

 

チャンスが多くて自分次第でどんなことにも挑戦できる上海に、そして留学生の活動を大学が全面的にバックアップしてくれる復旦に留学してよかったなあ、と思いました。来年も同じ時期にこのスピコンがあると思うので、来年以降上海に留学する人はぜひチェックしてみてください。