上海に留学する後輩から質問があったので、中国の人とご飯を食べるときに知っておくといいことを挙げていきます。
- ごちそうすることで、「じゃあ次はあなたがごちそうしてね」と次回またご飯に行く流れができる。そうして関係が深まる。
これは、神戸で知り合った中国人留学生の女の子とご飯に行ったときに言われたことです。留学に行く前でまだあまり中国人の習慣に慣れていなかったとき、中国人の子と二人でご飯に行って、お会計でポンってお金を出されたときの衝撃と、「なんでおごってくれるの?」と聞いたときに上記のように返された衝撃は、今でも忘れられません。
- なにかお世話になったらありがとうの意味をこめて一度ご飯をごちそうする。
中国は日本よりもwin-winの関係を大切にする傾向があり、年齢、性別を問わず、一度ごちそうするとよりよい関係が築けると感じています。何かお世話になったときは「我下次请你吃饭」と事前に言っておくと、スムーズにご飯をおごることができると思います。
私は先日の出張中、手が回らなかった業務を手伝ってくれた中国人の同僚にご飯をごちそうしました笑
- おごりたいときに気をつけること
とは言っても、実際に中国に行って中国の人とご飯を食べる場合、おごってくれることのほうが多いかもしれません。相手の立場や場合にもよりますが、特に年上の方の場合、基本的に好意は無駄にしないスタンスでいいと思います。
年上の中国人の方に会うたび、彼らはいつもごちそうしてくれるのですが、さすがに最近はほんの気持ちですがお土産(日本のお酒や化粧品など)を持っていって渡したりします。
- 最近のレストラン事情と支払い合戦
最近はテーブル席にQRコードがあって、注文から会計まで全てスマホでできたりします。ので、おごる気まんまんで行って、逆に気付いたらいつの間にか支払い終わってた!とかもあります。付け入る隙がありません。
- 中国の人とご飯に行く機会があったら
とにかく話をたくさんするように心がけるといいと思います。
逆の立場で、自分が日本で日本語を勉強している中国人とご飯に行って、自分が日本語で話すばっかりで、しかも相手も自分の話を理解しているかよく分からない、まるで人形に話しかけているような感覚だったらつまらないなぁと思うと思うので。
私は現実主義者・効率主義者なので、仕事終わりの貴重な時間を割いて、かまってくれたり心配してくれてご飯に連れてってくれる学姐や酒友たち(しかもごちそうしてくれる)は、彼女たちにとってはなんのメリットがあるんだろう?って思ってしまう部分がありました。中国語の勉強ができて美味しいご飯も食べれる、私得でしかないんじゃないかな?って。
でも途中で、そうじゃいけないんだ、(こういう書き方はエゴかもしれませんが)私ができるのはきっと相手に楽しい時間を過ごしてもらったり、日本のことを話したりすることなんだなぁ、とwin-winの発想を持つことが大事だとふと思いました。
そのあとは、いかに相手を楽しませることができるか、中国が大好きで中国語や中国の理解を頑張りたいと思っているかを伝えるか、と、相手の話を聞くばかりではなく、つたない中国語なりにがんばって自分の気持ちや思いを伝えるようにしていました。
あとは「今天谢谢你,下次我一定请你」「等我挣钱多了我一定请你吃饭哦」とか「你下次来大阪记得找我,我请你吃饭」とか、これは客套话なのかもしれないけど、相手を気にかけてこういうことばを言うといいのかな、と思います。よく言われるし、よく言う。
以上、いろいろ書きましたが、結局留学中はいろんな人と知り合ってご飯に行っておごってもらってなんぼ、みたいなところがあると思います笑
留学中に仲良くなった人で、今でも旅行や出張に行くと必ず会う人、いろいろ仕事のお手伝いをする人、など、できた関係は絶対にその先も続いていきます。
私は2017年に留学していたので、留学していたときに出会ってまだ仲良くできている人は、もう3年目の付き合いになるんだなぁ、と思うと感慨深いです。
人と仲良くなることは中国人も日本人も関係なくて、結局はどれだけ相手に対して心を開いたり、頼って頼られるのか、ということだと思っているので、これから留学に行く子たちも、色んな話ができる中国人の友達を見つけられたらいいな、と思います。
私はよく老害の戯言を言うのですが、本当に神戸外大の子たちを含め、中国語を勉強している大学生がもっともっと中国にそまったり、どうやって中国語を生かそうかな?と考えている子達の力になれたらな、と思っていますので、なにかあればいつでも連絡ください。