散文と中文

神戸市外大中国学科卒業。復旦大学国際交流学院留学。中国語と中国と共に生きる自称エッセイスト。

中国:中国人の好きなところ

中国語を始めて6年目ともなると、最初のうちは何もかもが新鮮に思われていた中国人の人たちとの出来事や振る舞いが、いまや当たり前になってしまって、「ああ、やっぱり中国のこういうところが好きだなぁ」と思うことも少なくなってきてしまっています。(中国の嫌いなところも慣れてしまっていたり)

 

そんな私が中国の人たちと交流をする中で好きなところとして、「レスポンスがものすごく早い」「友達の友達はみな友達/新しい人と知り合うことに全く抵抗がない」ということがあり、私も中国の人とチャットするときは心がけていることの一つです。

 

昨日はたまたまそれを思い出す出来事があったので書き記しておきます。

 

WeChatにて中国の人たちとの会話

友人:「元仕事仲間が、東京と大阪で、日本のゲームの状況について調査をするのに、付き添って同時通訳してくれる人探してるんだけど知り合いいる?」←この時点で、もともとの依頼者は友達の友達

 

私:「しばしお待ちください」←依頼者にとっては、友達の友達がその友達を探すことになる

私:大阪の友達(元職場に入社した際面接が一緒だった中国人・その子はその面接に落ちて違う会社に行っている・その後私も退職)、東京の友達(友達の元彼の中国人・現在同業)に連絡。とりあえず話を聞いてくれるということで合意。←この時点で、依頼者にとっては、友達の友達の友達。

私:「こんな2人がいるよー。二人とも日本語ぺらぺらでわりと時間が自由だから助けになってくれるかも」

友人:「OK~じゃあグループチャット作るね」

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挨拶して友達を招待した後一言も発言しない友人と私

私が友達に誰か紹介してと言われてからわずか10分で依頼者+友達+私+私の友達というグループチャットが作成され、

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友達を紹介する私の友達(もはや誰レベル)

私の友達:「僕の友達もよかったら紹介するよ~」

更に話がふくらんだこの時点で、最初に友達が私にチャットしてから1時間半後。しかも私の友達は「返信遅れてごめん」と言っているという、もはや時間感覚が日本とは別次元。

 

こんな感じで最終的には話が膨らみまくって私の友達もそれぞれ全力で別のプラットフォームやツテを共有しあうという結果に。。。

 

一方私は、新たな出会いが生まれたことをひっそりと喜びつつ、翻訳が成功することを祈りつつ、そっとグループチャットをミュートにするのでした。

 

「多一个朋友多一条路」(友達が一人多くなると、選択肢(進むべき道)が一つ増える)という私が一番大好きな中国語を久しぶりに思い出した出来事でした。

 

チープな言い方ですが「つながりを増やしていくこと」にウェルカムな中国の人たちが本当に、大好きです。