散文と中文

神戸市外大中国学科卒業。復旦大学国際交流学院留学。中国語と中国と共に生きる自称エッセイスト。

日記:今更、HSK6級に合格した話

タイトルの通りです。

でも、HSK6級にどうしたら受かるか?!とかではないので、ごめんなさい・・

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今年7月にHSK6級を受けて、先日その結果が出ました。300点中265点、パーセンテージにして88%。

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 いや、ていうか中国語専攻じゃないの?1年語学留学してたんじゃないの?取れて当たり前じゃないの?と思う方。おっしゃる通りです。多分、ポケモンで言うと野生のコイキングをレベル100のレックウザで倒す感じです(私の中国語がレベル100のレックウザ相当かどうかはさておき)。なので、自慢したいけど全然自慢になりません。

 

大学3年生の春、留学に行っていない段階で6級を受けて6割でぎりぎり合格しており、そこからは受け直すのも面倒で、留学の申請も就活も(転職も)一応それで通していました。

じゃあ大学も卒業したのにここにきてなぜ受けたかというと、HSKがあれば試験の一部が免除になるという資格試験を受けたいと思っているのですが、どうやら証明書をなくしたうえ、再発行に必要な当時の受験番号も全く見当たらなかったから・・という悲しい理由からです。

 

試験対策に関しては、模擬試験を2回解いて(しかもそのうち1回は写作をすっ飛ばした)、単語帳をパラパラしたりしました。

公式過去問題集は高すぎて買うのも馬鹿馬鹿しかったので、今回初めて「汉语考试服务网」というHSKの中国語公式サイトで模擬試験を受けてみました。

http://  http://www.chinesetest.cn/gosimexam.do
ここから、ユーザー登録したりして1回20元で受けることができます。WeChat Payが必要なので、ここもまた口座を解約したりWeChatアカウントを変えたりでできないよーという人がいるかもしれないけど。

opqr.info

大学の図書館で問題集が借り放題だった頃が懐かしい。近くの図書館に行ったけど中国語の棚がほぼなにもなかった。そのわりになぜか中国語のへんな原書が置いてあったりする。

 

さて。

高い受験料を払ったかいのある結果が出て、ちょっとほっとした部分はあります。中国語を勉強しはじめて7年目、もう7年にもなるんだなぁって思うけど、無駄ではなかったのかなという思いです。語学のスキルは、たかだか300点満点のスコアで測られるものではないにせよ。

でも、それと同時に改めて中国語以外のスキルがどんどん必要になってきたというか、もう中国語のうまさでマウントを取れる時代は完全に過ぎてしまって(というかそんな時代があったのかどうかも不明)、我ながら老害だなぁと思いながら書いています。

たぶん、周りが商社だとかメーカー海外営業だとか物流だとかいかにもザ・外大みたいな就職先に行って、駐在や海外出張を目指して新しいことをたくさん吸収しながらキラキラ社会人生活を送っている中で、中国語に拘って泥臭く(と言ったら今の会社にすごく失礼だけど)生きている自分がたまに厭になるというか、信じられなくなったりすることがある。

そんな中、先日、コテコテの大阪人?の人生の大先輩から「(大企業に行ってまとまってしまう人より)今は中途半端だけど、そっちのほうが面白いと思うよ」というお言葉をいただいて、ハッとした。いつまでも、まとまらず、好きなことを追求して、たゆまずに、前を向いて地に足をつけて歩き続ける。

 

最近は、例の流行の中国ドラマ『三十而已』をせっせと観ています。大学生の時に『欢乐颂』とか『我的前半生』を観て、キャッキャしたり、強くなりたいと思ったりしていたけど、今は自分が三十歳になったときのことを考えて、どうすれば成熟できるのかなぁと考えているところです。名台詞が多くて、見所もたくさんなので、観終わったらまた感想ブログをかけたらいいな。中国ドラマのなかで、この手の都市生活ジャンルが一番好き。二十四而已。

j.people.com.cn

 

あと、HSKの試験監督をぜひやってみたいと思っているのだけど、一定以上の点数を取った人に通知がくるのかな?いつかできるといいな。