散文と中文

神戸市外大中国学科卒業。復旦大学国際交流学院留学。中国語と中国と共に生きる自称エッセイスト。

京都大学観光MBA修了によせて

京都大学 観光MBA 修了しました。
卒業見込み一覧を見てもなお半信半疑で、学位記が手元に来た時に感動してちょっと泣いた。

喉元過ぎれば熱さを忘れると言うが、2年間の灼熱の苦しみを忘れるには1か月で十分だった。自分があのキャンパスで学んでいたことがすでに信じられないくらい新たな日常がやってきて、ちんぷんかんぷんな基礎科目で落第におびえていたことや、ゼミでそれぞれ全く異なるテーマの研究をわいわい言いながら進めたこと、人生論、仕事論、MBAとは?などの議論を交わした飲み会の記憶も、すごく昔の出来事のような気がする。

まずは修了できてよかったです。大学院で出会ったすべての方々、そして2年間応援してくださった皆様に感謝を申し上げます。

MBA、それも京都大学の観光MBAに通ってよかったな、と思うことを書き連ねたいと思う。

・人生において目標にしたい素晴らしい学友たちに出会った
・今風の言葉で言うと「言語化」がうまくなった
・なるべく一次情報や信頼できる先行研究などを読むようになった
・なぜ?を掘り下げることができるようになった
・人間死ぬこと以外はかすり傷、を身に持って得た
・東の経営学者と西の経営学者の傾向の違い、経営学の系譜や今の研究のトレンド?がざざっと理解できた(語れるまでとは言っていない)
・日本における観光振興の系譜についてざざっと理解できた
・観光庁、DMOの取り組みがわかった(観光庁のサイトめっちゃ見た。資料の宝庫)
・ちょっとだけクリティカルに意見を述べることができるようになった
・人の前で発表することが怖くなくなった
・理論と実践を往復し、経営学は経営に必要なのかということをひたすらに問いかけられた
・世界が広がった(中国に目が向いていたけどもっとグローバルな世界があるということに改めて気付いた)
・なんか難しいことにぶつかった時にとりあえず理解してみようと思えるようになった
・DMCとして、生まれ育った当別町に恩返し、そして当別町の素晴らしさを伝えていく仕事に関わるためのスタートが切れた

そもそも日本では文系と理系という二項対立的な分け方で学問を分類されることが多いが、経営学はその両方を横断する領域であり、外国語学部出身の自分にとっては正直容易ではなかった。
観光MBAなので、もっと観光の勉強ができるのかと思っていたが、思っていたよりはめっちゃMBAで、それでも、統計分析ごりごりできるようになりました!も、財務マスターです!になることもなく(泣)、どちらかといえば「考え方」や「問いの立て方」を叩き込まれた2年間だったと思う。

自分のお仕事について。
会社を作っていなかったら、MBAを引っ提げてどこの組織に所属していただろうかと、すでに暗闇の中に入ってしまった分かれ道を考えることもいまだにあるが、それでも自分で選んだ道を信じてこれからも進みたい。
観光業がこれだけ成長産業としてさまざまなところから注目されていること、そしてそのような業界に身を置いていることに、とても幸せなことだと感じている。
旅行業は思っていた以上に参入のハードルが高く、身の回りでも「やりたいけど資格がないので…」という人は意外と多い。(自分は通訳案内士の免除で資格を取得したが、なぜ一発で合格できたのかは正直よくわからず、運が良かった部分も大きいと思う。)

前を向いてできることをこつこつとやっていきたいです。

絶賛お仕事を募集しています。観光プロジェクト、ツアー手配、中国語ガイドなど、企画から実務まで柔軟に対応可能です。

今の自分の状況はまったくキラキラしておらず、見た目だけ華々しい経歴(自称)に比べれば、自慢できるような売上も、セミナーで登壇できるような実績もありません。まずは、深く、そして真摯に観光経営に向き合っていきたいです。

来週30歳になるので、元気だったらハロー30歳の記録を改めてつけようと思います。

外国語学士&経営学修士(専門職)となった伊藤を、今後もよろしくお願いいたします。

成績優秀者の方のスピーチが素晴らしすぎたので、それをリスペクトして英語で一言。笑
Go wild & Happy!

2025年の振り返り

年末年始、大変ありがたいことにお仕事をいただいているため、ちょっと早めに29歳・2025年の一年を振り返ろうと思います。多分30歳の誕生日にも振り返りを書かなきゃいけないし、大学院修了のときも振り返りを書かなきゃいけない。その前に修了レポートを……

 

 

2025年ハッピーだったこと

  • 自分で仕事を始めたことで、本当にいろいろな人が応援してくださり、いろいろなご縁や機会を得たこと。99対1でしんどいことのほうが多いし、組織の中にいたほうがまだできることがあったのではないかと後悔することも正直あるし、毎日ストレスとプレッシャーで胃が痛いし悪夢も見るけど、お客様からの喜びの言葉や、新たなプロジェクトの可能性や自分の知見が活かせそうな場があると、あぁやっててよかったなぁと思う。
  • 今年もパートナーや周りの友達、人生の大先輩たちに恵まれて過ごせたこと。会社勤めではない今、下手すれば孤独になりそうな環境にいるけど、一人だなぁ、とかそういうことを思ったことはあんまりない。もう一人最強のビジネスパートナーがほしいけど…
  • 北京に行けたこと。これは前回も振り返ったので省略だけど、このタイミングで北京に行くことができて本当に良かった。あと行ってから中国語を話す口周りがやっぱりスムーズになったので、ある程度基礎がある状態で行くのはいいなぁと思った。
  • その時々でしんどいことはありつつ、心身ともに健康でいられたこと。前半ピラティスに行っててちょっと体薄くなったなと思ったけど、また戻った。一日外でガイドできる体力をつけることが喫緊の課題である。来年はもうちょっと運動します。
  • 研究ができたこと。(研究と言っていいかわからないけど)なんとか形にしたいです。

 

今年は、常に風通しのいい、なるべくご機嫌な自分でいたいと思っていたこともあり、感情の起伏が年々なくなり、だいぶ穏やかになってきた。

今年、物事を一つひとつ現場で確かめ、そこから知を得ていくという四書五経・『大学』の教え「格物致知」という言葉に出会った。振り返ってみると、今年、そしていままで、これからの自分の姿勢を最もよく表している言葉だと思う。

今年、紹介や時には自分からお問合せをすることで、今後の仕事でもご一緒させていただきたいと思うような、学ばせていただくことができるような素晴らしい人たちとお知り合いになれた。新しい人たちに出会った一方で、どこか昔から知り合っていたかのような安心感がある人ばかりで、それがこの自分が今身を置く業界や、北海道で仕事をすること素晴らしいところだなと思う。

 

2025年という1年

1月:元日に大親友と会う。大親友にパートナーを紹介。授業のレポート執筆のため初軽井沢、美山雪灯廊ボランティア。ドゥオリンゴ継続開始。

2月:会社設立。事務手続き多すぎ。中国出身の友人を初めて当別アテンド

3月:春休み。もろもろ引き続き申請系とか。東京で弟が修行中の超おいしいイタリアンへ。

4月:M2前期授業開始。M1よりゆるめでほっとする。

5月:業務委託のお仕事のありがたみ。旅行業免許取得、創業促進系の補助金獲得。

6月:業務委託のお仕事のありがたみ。風邪が悪化し声出なくなる。健康であることのありがたみ。

7月:レポート祭り、会社を立ち上げて初ツアー受注、ニセコのサマーアクティビティいいなぁとなる。パークハイアットニセコ泊まってみたい欲。

8月:パートナー企業を当別アテンド、北海道のインバウンドで一番成功している会社の社長と、地域のDMCにアポ。積丹、古平、朝里川公私混同ぷち出張。道民の森野外MTGとインタープリテーション。びっくりの再会で10年ぶりに母校の部活のキャンプ。

9月:北京。北京で一番の恩師と会う。上海で学部時代の先輩、同級生、後輩と会う。学部留学時代の恩師に会う。

10月:北京。国慶節に山東省へ。ビザ事件。帰りは車で5時間くらいかけて帰ってくる。

11月:北京。深圳へ。あったかい。やっぱり南のほうの料理がおいしい。英語のモチベーションちょっとずつアップ。

12月:帰国、受注した紅葉ツアーに同行。対面ゼミ楽しくてうれしい。当別町のお仕事に少しだけ関わらせてもらう。

 

2026年の目標

・大学院を修了する!!!!!(最優先事項)、修了式で振袖と袴を着る。(人生最後の振袖でありたい。)

・まずは自分の会社から、稼ぐ観光の実現。OTAで商品をたくさん販売する。台湾、香港、東南アジアへの進出。政治に左右されない事業基盤づくり。観光地の知識を付ける。

当別町への観光分野における貢献。

・心の余裕を作ること。運動をし、体力をつけ、本を読む。

・見たい映画もたくさん。高校生のときに、ほぼハリウッドを知らずロサンゼルスに行ったことを結構恥ずかしいなと思っている。

・30代をどう生きるか考える。

・日々気にかけてくれている周りの人たちを大切に。

 

2025年、お世話になった方々、本当にありがとうございました。

来年は関西を離れると思うので、もし関西で会ってやってもいいなと思ってくださる方はご連絡くださるとありがたいです。(生粋のI人)

2026年もよろしくお願いいたします。

 

アラサー北京交換留学を終えて:

2025年9月から12月まで、京大MBAのプログラムの交換留学として北京大学の光華管理大学院で勉強してきました。

 

 

1.北京大学MBAの好きなところ

  • 否が応でも育まれる愛校心!

とにかく学部から配られるグッズが多い。これはMBAだけではなくて、開学(始業1日目)には学部問わずみんな各学部で配られたTシャツを着ている(9月の初めはまだ心地よい涼しさ半そででも大丈夫だった)

エクスチェンジプログラムの始業式では同じくTシャツが配られ、MBAのマラソン大会ではトレーナーを配られた。正規生はもっといろいろ配られてて、トレーナーとか何種類もある!

北京大学全体の始業式も超すごそう。朝5時から並んだとか、京大の入学式なんて1時間並んで10分で終わってまた写真撮るために30分くらい並んで拍子抜けした思い出しかない……

あと私は入らなかったけど、ランニングクラブとかもあった!

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  • お金かかってるな~

いろいろなイベントがある。キャリアイベントとか、留学イベントとか。そのたびに一階の多目的フロアがしっかり壁とか全部装飾されている。

ランチがついていたり、各ブースを回ってスタンプを集めたら北京大グッズもらえたり、とか。OBのスポンサーもすごそうで、トレーナーの後ろには企業名が入ってたりした。寄附講座以外にもこういうスポンサーのやり方があるんだなと思った。

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  • すべての授業でWeChatグループが作られる文化

気になったニュースとかを送ったり、そこから同級生を追加したり。先生との距離も、同級生との距離も近くなる魔法のツールだなと思う。

  • 授業の休憩前、修了時に必ず拍手が起こる

先生や講義者へのリスペクトがすごい。

  • OBが強い。

今をときめくらぶぶの社長とか。もちろん起業している人ばかりではないけれど、イケてる大企業の人が日本よりも多いような…

  • システム回り

意外とシステム回りはまだまだで、資料のアップロードは手動、先生によっては紙で資料を渡してくる。あと出席も全部紙で、サインするだけなので余裕でほかの人に出席お願いしていた人がたくさんいた。やたら前の人サインに時間がかかってるなぁと思ったら、ひたすらに友達の出席を代わりに書いていたりとかw

  • TAさんがつよつよ

TAは基本助教だが、出席確認、資料配布のほか、グループワークの相談に乗ってくれたり、授業にもよると思うが先生のゼミの人とかがやっているのかなという感じ。レポートもTAのメールアドレスに出すことが多い。京大のTAよりやること多くて大変そう。

 

 2. 留学に際して

中国と私

2014年に中国語を学び始めて、今年で11年目になる。ありがたいことに神戸外大卒業後も仕事で中国語を使う機会に恵まれ、中国に友人も多くできた。

特に大きな転機だったのは、2017年、21歳のときに大学を1年休学して上海に留学した経験だと思う。2017年の留学中、キャリアとプライベートの両立を考えると、「駐在」という形で中国に長期滞在するのは自分には難しいかもしれない、と感じたことがある。だからこそ、“必要な時に、自分の意思で中国に行ける働き方をしたい”と思うようになった。今回の滞在では、上海で働く同級生や先輩・後輩にも再会できた。彼らはそれぞれの場所でキャリアを築き、かっこよく、たくましかった。自分も自分の選んだ道を正解にするべく、頑張りたいなと思った。

あれから8年が経ち、今回はアラサーとして短期留学をしてみて、当時とは違う目線で中国と向き合えるようになった。中国という国に対する理解の解像度が上がった状態で再び学ぶ時間は、とても刺激的で楽しいものだと思った。北京で出会ったすべての人に感謝をしたい。

 

北京大学の食堂ラブな話

食堂ありすぎ。

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意外とすんなりなじめた話

海外に住むストレスはほぼなくて、ストレスは仕事と学業の両立についてのみだった。もっと時間に余裕があれば、いろんなところに行けたのになと思いつつ、北京大学の内部はだいぶ詳しくなった。英語で全部授業を受ける2年間のコースもあるので、もし海外MBA留学を考えている人で、アメリカ行くのはしんどいなという人は北京大学をぜひおすすめしたい。

変な話だけど、この年で改めて海外で生活してみて、自分って案外どこでも生活できるんだな、世界のいろんなところに知り合いや友達がいて、楽しく生きていけるんだなと自信がついた。(パートナーには機会があればヨーロッパでもどこでもついていくよという話をしている)。

あとはやっぱり今回カザフスタン人の友人ができたことが一番大きい。もっと中国語どっぷりになるかと思っていたけど、やっぱり英語の重要性にも気づいたし、英語でもなんとか伝えたいことを少しずつ伝えられるようになってきた。今の日中関係もあるので、日本にいる中国人の旅行業関係者はみな「ほかの国に営業したほうがいい」と言う。もっと英語ができてから…とか思っていたけど、まずは中華圏、東南アジアから広げて行きたいなと思う。

インバウンド旅行会社・なんでもやりますプレイング社長の秋のつぶやき

日々の業務と現在の状況

日々楽しくWeChatに張り付いて過ごしております。ほぼすべての顧客情報が入っているため、いつか私のWeChatがBANされることが一番怖いです。

最近は、第三種旅行業ということで北海道をメインに各地のオーダーメイドツアーを手配しています。紅葉の関西もぼちぼち受注しつつ、なんと法然上人二十五霊場霊場巡りの案件も受注しています。あとは冬の北海道。ハイヤーだけ手配もあるし、まるっと手配も。

今はまだいろいろなお客様がいて、毎日4~5万円のomakaseディナーを予約するようなハイエンドから、ほっこりご家族旅行まで。さすがにごりごり価格競争のツアーは中国人の会社にはかなわないのでやっていません。もう少しターゲティングをしぼるべきなのはわかっているのだけど、今年はまだちょっと様子見。 最近は本当にいろいろな新しい発見があって、自分で仕事をするということは本当に楽しいことだなと思います。

北京大学での学びと考察

北京大学在学中に「ブランドマネジメント」という授業を受講したことが、自社「寒茜」のブランド定位を本格的に考える契機となった。授業の最終発表で、あるグループが「人群ブランド(People Brand)」という概念を紹介した。ブランドには「カテゴリー型ブランド」と「人群型ブランド」があり、前者が商品や市場を中心に据えるのに対し、後者は特定の人々の価値観や共感を軸にブランドを形成するという考え方である。旅行業においても「人と人とのつながり」「人と地域との関係」こそが最も重要であると感じた。

大学で知り合ったカザフスタンの留学生の日本一人旅(2週間)をお手伝いした。その過程で、インバウンドの長距離の個人旅行がいかに難しいかを痛感した。特に交通の乗り換え(富士山にどうやって行くの?とか、バスとか)や文化の壁が大きなハードルであり、この経験を通じて日本で外国人旅行者が自由旅行をする際の課題をより深く理解することができた。

京都大学観光MBAでの研究と考察

京都大学観光MBAでは、「DMCDestination Management/Monetize Company)」の概念を研究している。自分の理解では、DMCとは「地域に根ざした旅行会社」である。日本では、政府主導のDMO(観光地域法人)が地域観光の企画を担っているが、旅行業免許を持たないため実際の商品販売はできない。理想的な構造は、DMOが全体戦略を担当し、DMCが具体的な商品販売とサービス提供を担う形である。

一方で、「観光」と「地方創生」がしばしば一体的に語られることに、一定の迷いも感じている。自分自身も当初は、地元の北海道当別町が好きで、より多くの中国人に訪れてもらいたいと考えていた。しかし、実際に2月と8月に友人やパートナー会社を招いて意見を聞いたところ、観光地としての知名度が低い地域をプロモーションする難しさを実感したし、まだまだ現実的にはこれまで受けたツアーの多くが当別以外の地域である。北海道には魅力的な都市が多く、地元への貢献にはまだ長い道のりがあると感じている。

自分にとっての「旅行」とは

私は「omakase旅行」が好きである。行程を他人に任せるスタイルだ。これは、多くの中国人の友人が私をローカルな場所へ案内してくれた経験の影響が大きいと思う。その結果、自分にとっての旅行とは「現地の人の日常を体験し、偶然の出会いを楽しむこと」だと気づいた。

旅行とは、観光地を巡って写真を撮る行為ではなく、「人との出会いを通じて別の生き方を体験すること」である。
そして私にとって旅行の目的の多くは、「会いたい人に会いに行くこと」である。将来的には、「北海道に中国語ができるHimikoがいる、会いに行きたい」と思ってもらえるような、人を中心とした旅行ブランドをつくりたい。属人的でもいいじゃない、と今は思っている。

実務を通じての課題と考察

観光業は外から見るよりもはるかに難しい。細かい調整もあるし、顧客によって重視する点が異なり、価格を重視する者もいれば、体験価値を重視する者もいる。同じツアーでも、友人同士で参加する場合、「お金の価値」に対する感覚が違えば、調整は容易ではない。

また、近年では中国人が日本でグレーゾーンの旅行会社を設立するケースも見られる。観光業が儲かると誤解されているためだろう。しかし、正規の登録や地域知識が求められるこの業界は、決して容易なものではない。誠実で正当な運営を続けることこそが、最も基本であり最も重要であると感じている。

年末年始は、友人の紹介でニセコのアテンドの仕事が入っている。結局通訳案内士を取らないままだが、最初は自分でガイドをすることでお客様のニーズがわかるだろうと思っている。

最近はターゲット設定の難しさも痛感している。若い世代の一人旅や二人旅は、専用車より自由を重視する傾向が強い。ハイヤーコスパが悪いし、乗り換えアプリも使いこなせる。彼らが求めているのは予約代行ではなく、旅の企画や助言であるなと思う。

また、中国で人気の「農家民宿(農家乐)」や「自然教育」の概念は、当別町の発展方向としても相性が良いと思っている。

熊の出没や天候の変化など、不確実性に対応する危機管理の重要性も痛感している。
さらに、多くの旅行者が出発の1か月前に予約する傾向にあるが、理想的には半年前から動き始めるべきだと考えている。その方がホテルも安く、より良い体験を提供できる。

業務を重ねる中で、「中国語ができる日本人」という点が強みとして認識されつつあるが、それだけでは差別化が難しいと感じている。今後は「中国語ができる日本の旅行専門家」として、より専門的で深い知識を持つブランドを確立していきたい。

情報発信とブランド構築

常に「寒茜」というブランドについて考えている。ブランドマネジメントの授業で学んだ「人群ブランド」の概念を通じて、旅行ブランドとは「人と地域の関係性を表現するもの」であると感じるようになった。今後は「人と文化を中心とした旅行商品」を開発し、将来的には地域を象徴するオリジナルのお土産も企画したいと考えている。

ただし、情報発信には課題も多い。小紅書(RED)のアカウントが三度停止され、現在は個人名義での再開を検討している。いろんな人からブロガーとしてちゃんと個人IPを打ち立てたほうがいいよと言われていて、日本旅行のTipsや日中文化、自分自身の考えを発信したい思いは強いが、継続が難しい。社会人1年目にブロガーを目指して挫折した経験があるため、今回はより持続可能な方法を模索している。できれば来年度からやりたい。

今後の方向性と自己理解

最近、中国の友人に「あなたは方向性を定めるのは得意だが、細かい実務が苦手」と指摘された。別の友人にも「Himikoは大きなビジョンは強いが、小さなことが抜けがち」と言われ、少しショックを受けた。

まだ人を雇う段階ではないが、来年には一部業務を外注化することを検討している。そうすることで日々の雑務から解放され、より本質的な仕事に集中できると考えている。

北京大学での学び、京都大学での研究を経て、「人と地域を中心に据えた旅行ブランドをつくる」という自分の軸が明確になった。
「寒茜」が、旅行を通じて人が地域を知り、自分自身を知ることができるブランドとなることを目指している。

2024年ハッピーだったこと

2024年、家族、友人、同級生、仕事関連、パートナー、いろいろな人にいろいろなところでお世話になりました。関わってくれた全ての人たちへ、本当にありがとうございました。

2024年ハッピーだったこと

●素敵な人たちとの京大観光MBAでの学び

いろんなバックグランド、いろんな年齢、いろんな出身地、いろいろな野望を持った同級生と日々顔を合わせて授業を受けたり、飲みに行ったりしたことは何物にも変え難い貴重な経験だった。あっという間に後期が終わりそうで、こんな調子できっとM2の一年も終わってしまうんだろうなと少し悲しい気持ち。キャリアの面でも、人としての部分でも、こうありたい、こうなりたい、と思える尊敬する同級生、先輩の皆さんに会えて本当に幸せと思う。

 

●新しい生活、新しい環境、新しい学び、新しい出会いに満たされた一年になったこと

狭くて深いインバウンド業界。さらにインバウンドプロモーションまでに絞ってしまうと本当に狭過ぎて誠実に仕事をしないと一瞬で干されるし噂が回る怖い業界…そんなことはさておき、そんな狭いインバウンド業界の中でも新たな出会いがあったり、関西在住10年目で京都に住んで京都の洗礼を受けたり(いけず的にというよりは、気温的に。笑)。

 

●海外にたくさん行けたこと(上海、イギリス、ドイツ、タイ、ベトナム重慶

海外旅行向けのeSIMブランドのマーケティングに携わっており、仕事関連でいろいろと海外に行けていろんな人の話が聞けてよかった。来年も引き続きいろんなところに行きたい。重慶はいちおう完全なプライベートだけど、楽し過ぎて、重慶に住みたいし、バンコクにも住んでみたいし、ヨーロッパにもいつか住んでみたい。

でも海外に住んでいる日本人とお話しして、やっぱり海外に行くことで見える日本の素晴らしさ、日本人として生まれた誇り、というのがすごくあって、色々な目線からもっと日本の魅力を発掘したいというきっかけになった。

 

●卒業後のキャリアの方向性が見えてきたこと

来年は、中国語、インバウンド、をもっと深掘りしていく一年に!

 

●研究内容の方向性確定

まずは今年の授業での発表を形にして、それを来年はもっと細かく研究したい

 

2024年という一年

1月:合格発表までのストレスで、虫垂炎で1週間入院

2月:SUUMOと睨めっこした根性の部屋探しと、京都への引越し、母との関西旅行

3月:合格を喜んでくれた人たちへの報告、飲み会ラッシュ、仕事終わりに京都高島屋に駆け込み割引のお惣菜とケーキでお祝いした一人誕生日

4月:入学式、右も左もわからぬ大学院生活の開始

5月:観光要素ほぼ皆無な授業にちょっと病む、展示会立ち会いのお仕事が楽しかった

6月:数年ぶりの友人が中国から関西へ

7月:テストまみれ、記憶なし

8月:帰省したり、バンコク出張したり

9月:集中講義、ロンドン、ベルリン

10月:後期スタート、前期とは打って変わって超真面目に授業をうける(?)

11月:新たな仕事のスタート、来年の計画を詰め始める

12月:中間発表まみれ

 

この前パートナーと話していて、今は経営の沼にはまり込もうとしているけど、実はクリエイティブな世界をすごく夢見ていたことをふと思い出した。中国インフルエンサー業界を垣間見始めた社会人1,2年目のときは動画をちょっと撮ったり自分も中国語ができるインフルエンサーになりたいと思っていた時期があった。でも、観光の世界もすごくクリエイティブで、いかにその場所その文化の魅力を、来てもらった人に知ってもらえるか?どうやって伝えるか?ということを考えがいがある業界だと思う。特に中華圏 x 観光、と言う分野だと、プレイヤーが多くて競争が激しい分、差別化をちゃんとしていかないとすごく難しい。

 

M1の後期は、怒涛のインプットで、物事を考えるためのきっかけをたくさん与えてもらった時間になった。でも自分の中に落とし込んでいくことがもっともっと必要。年末年始もありがたいことに相変わらず公私混同、「遊びは仕事、仕事は遊び」でいろいろな人とお会いしてお話しして、自ら体験する機会を得られそうなので、また今年度の終わりの誕生日にでも、ゆっくり自分を振り返る時間を持ちたい。

 

しいたけ占いによると、牡羊座の2025年上半期は「バチバチに爆発していくビックリ箱を作っていっちゃう」みたい。楽しみー!

いろいろな別れもいくつかあったけれど、素敵な出会いがたくさんあってよかった。「离开是为了更好的相遇(別れは、より良い出会いのためのものである)」という言葉を胸に来年も良い(酔い)出会いがたくさんありますように。


喪中のため、新年の挨拶は控えさせていただきます。

2024重慶旅行記

学祭休みは重慶に7年くらいの付き合いになる友人を訪ねに行ってきました。

以下ざざっと備忘録。
数年ぶりの重慶、全然観光らしい観光はしてないけど、クラフトビール屋さんだけはたくさん連れて行ってもらったので、ノービザ解禁もしたし重慶ビール旅をしたい方がいればおすすめの場所送ります。笑
海外旅行は旅行業の申請費用めちゃくちゃ高いけど、やっぱり中国旅行は東南アジアよりはるかにエキサイティングだと思うのでいつか中国旅行も仕事で企画したい!

食べ物編(ほぼ食べて飲んでしかいない)
重慶、冬は羊の丸焼きを食べる。“冬天第一只烤全羊”
・羊の丸焼きについてた香辛料が結構辛くてそれで翌朝しっかり🔥🚽火鍋でも🔥🚽
・コンビニレベルはちょい言い過ぎだけど牛丼屋レベルで火鍋屋さんがある。大きいビルの一階も二階も三階も火鍋だしなんなら隣も火鍋。火鍋は一番辛くないやつなのに、最初いけるかも、という淡い期待がすっかりはずれてやっぱりお湯をもらって一回ダイブさせて食べるやつ。もはや火鍋の意味あんまりない……飲み物はしっかりヨーグルト。
・何より今回の旅の目的であった友人のお店を色々見ることができてとても嬉しい。クラフトビール、日式焼肉、餃子。餃子屋さんで折耳根(どくだみの根っこ)入りの餃子食べたけどおいしかった。茹でたら臭みが消えるらしい。

お酒編
クラフトビールがアツイ!タップの数が尋常じゃないしレベル高いと思う。お酒の貿易関連はもうちょっと勉強して何か仕事に繋げられれば。
・自分で作ってるとこも、仕入れて売ってるところもあるけど、日本のクラフトビールはやっぱり全く見ない。競争力があんまりないみたい。
・セゾンだけ8種類くらい作ってるセゾン専門のクラフトビール屋さんがすごいなと思った。
・酸っぱいビールとコーヒー味のビールは相変わらず好きじゃない。

その他
重慶、地形がまじ独特すぎてよく道間違うしタクシー運転手も知らない道めっちゃあるし一本道間違うとめっちゃ戻りにくそう
・運転代行さまさま
重慶は(水着で入る)温泉が多いけど実はあんまり知られてなくてもっと知ってほしい。
・タンゴ?スペイン?の音楽ギターがめっちゃかっこよかった。動画にて。自分が普段全然聞かないジャンルの音楽聴くのはすごく新鮮でそれはそれで楽しい。
いしかった。
成都のイベントで当たった航空券なのに重慶しか行かなくてごめんなさい
・最近のいろいろ物騒な事件で旅行どうかなと思っていたけど日本人だからと言って特に何か言われるわけでもなく正直ちょっとほっとした。戦争の話をふっかけられるのはやっぱりご愛嬌か…
重慶滞在中にノービザ解禁のニュースを見る悲しみ。来年は中国行きまくれるかな?
・帰りの飛行機で隣に座ってた人が祖父母➕父母2歳の子どもで初日本らしい。興奮の仕方がやっぱり全然違って、ほっこり。
・いろいろあるけど、やっぱり中国の愛というか、中国という国を一括りにはできないので、仲良くしてもらっているすべての中国の友人たちへの愛!

「リーダーシップ論」と、私の元リーダーたち

後期は「リーダーシップ論」という授業を受けていて、いままでの研究潮流に基づいて「リーダーはどのような存在であるべきか」を学んでいる。

授業を受ける中で、自分のキャリアを振り返ってジョブホッピングを経験してよかったなと思った唯一のことは、今まで働いていた会社の上司、社長のことを思い出して、「あー、こういうリーダーは微妙やなぁ」とか、「あの人はこういうタイプかなぁ」と考えられるサンプルが比較的多いことである。

MBAで半年学んできたが、正直経営学の”ヒト・モノ・カネ”のうち、特に"ヒト"の部分については、特に「それできれば苦労しないんだけどなぁ〜」とか、「で、結局どうすればいいの?」という机上の空論感が否めないような気もしている(もちろん、実務に活かせることもたくさんあると思う)。けど、過去にお世話になったリーダーたちの言動を脳みその奥から引っ張り出してきて、「ああはなるまい」と決意を新たにする瞬間はなかなかに楽しいものでもある。

「"やらないことを決める"ことが大事」であるというよく言われるやつですね。

 

私の元リーダーたち:

  • インバウンド業界あるあるだと思うけど、言語のできない&他業界からやってきた上司+外国人部下という構図が多いので、マネジメント層が市場を理解していない。理解していない割に現場メンバーの声を聞かない。
  • なので、"これからのチームのあり方を考える会議"みたいなのをチームメンバー全員で行い、売りたい商材とかを現場メンバーと一緒に考える謎の時間が発生する。戦略を考えるのはマネジャーの仕事では???
  • 地方創生、地域活性化というわりに、東京から出張ベースで地域に行くだけでなんならオンラインで完結するので、表面上の理解しかしていない。まずはあなたが移住もしくは二拠点生活してから言ったらどうですか?
  • 売りたいサービスが属人化している。「こういう人が入ってきたからこういうサービスもできるかも」という人ありきの戦略。で、その人を囲い込んでおける待遇ができるならいいけど、フォローもしきれずに、結果的にボロボロと人が抜けていく。
  • あとインバウンドにおいては、インフルエンサー仲介、SNS運営で30人とかのチーム全員が満足のいく給料をもらって食べていけるビジネスをするのは正直無理だと思う。

今まで出会ってきた「よくないリーダー」について書こうと思ったけど、途中からインバウンド(プロモーション)業界のただの愚痴になっちゃった。

 

今日の5限の授業では"変革型リーダーシップ"について学ぶらしい。多くのパターンにおいて、リーダーが話すビジョンはとてもしっかりしているけど、フォロワーの立場になって考えてみると「頭ではわかっているけど…」ってなることがよくあるような気がしている。授業資料のなかで課題としても書かれていたように、リーダーが語るビジョンに辿り着くまでの到達方法がわからないということなんだろう。

 

いろいろありますが授業に行ってきます。