散文と中文

神戸市外大中国学科卒業。復旦大学国際交流学院留学。中国語と中国と共に生きる自称エッセイスト。

長徳寺のおかめ桜と最近の日々

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怒涛の飲みラッシュが少し落ち着いてスロウな週末。

これからが本格的な桜のシーズンですが、いわゆる早咲きのおかめ桜という品種が出町柳駅のすぐ近くで咲いていた。桜の木自体は3-4本くらいしかなくてお花見スポットとしてはすごく小さいけれど、お堂に映る桜がきれいだとInstagramでバズったことがあるようで、日本人の人も、外国人の人もたくさん見に来ていた。バズーカのような望遠のレンズを持った人がやたらといるなと思っていたら、ウグイスが何羽か木に止まっていたので、きっとその様子を撮りに来ていたんだと思った。

 

最近の生活のこと。

引っ越してきて新しく買った間接照明をつけて、中国人の友達からもらったお茶を飲んで、高野山のお香をたいて、ソファでパソコンをぱちぱちしていると、たいしたアパートではないけど、一人暮らしってやっぱいいなぁ、と思う。30平米の我が城。

最近は、お昼はちょっと運動している。最近暖かくなったのでチャリで哲学の道を散策して、桜がますます楽しみになった。花粉症ではないことのありがたみを痛感している。
京都での生活は今のところ意外と楽しい。BRUTUSあたりに載ってそうなこじんまりした温かいお店がたくさんあって、ここはカルチャーのまちだなと思う、特に左京区はそうみたい。なによりも、大阪と比べるとやっぱり静かだし、夜は星もきれい。飲み屋街に住んでいないのって多分大学生の時ぶりかもしれない(名谷と新長田、なつかしー)。毎日自炊をして自分のご飯おいしい、、となっている。
哲学の道には多くの欧米系の観光客も散歩している。日本人も、海外の人も、多くの観光客が憧れるまちに住めるというのはなんとも贅沢なことだと思う。なんで京都はこんなに多くの人を魅了するのか、きっと色々な理由があると思うけど、2年間で自分なりに見つけていって、観光に来る人たちに紹介できるようになりたい。

 

勉強のこと。

恩師からの言葉をお借りすると「新しいことへのチャレンジはいつでも心が躍りますね」。肩書きだけではなく、名実ともにこの観光MBAというコースにふさわしい人間になりたい。前期の授業は主に、マーケティング、統計分析、会計学、組織行動、ファイナンス、経営戦略。えっ、大学で中国語しか勉強してこなかったけど大丈夫?とすでに恐れ慄いている。

 

4月最初の一週間は補講。4/2は基礎数学が9:00~17:00で、高校の数学は毎回もれなく追試だった人間からすると、さてどこまでできるのかな、という感じ。一応本も買ってちょっとずつ勉強しているけど、久しく勉強していないので、わからない、となったときにどうすればいいのかがわからない。自分がそんなこと勉強するなんて正直思ってなかったし経済と経営の言葉の意味の違いは多分半年前に調べた。大丈夫かな?

 

だから、大学院?どこ行くの?何勉強するの?って言われて京大のMBAですって正直恥ずかしくて言えない。(言うけど)。今のままだと完全にメッキだし学歴ロンダリングだし、私のアホさ、論理的思考力の無さを知っている人からすれば、お前が行くところじゃない〜という声もどこからか聞こえてきそうだけど、Creepy Nutsも歌っているけど、つまりのびしろしかないということです。

 

周りの人たちとの関わりのこと。

合格してから2ヶ月が経った。京都への引越しから、お世話になった人たちへの報告、出張、など本当に飛ぶようにすぎた2ヶ月間だった。受かりました、とSNSに載せたりすると、本当にいろんな人から連絡をもらったり、ご飯に誘ってもらったりして嬉しかった。

 

プライベートも、仕事も、仕事の種も含めてこんなに人と会ったの久しぶり。何人かから、私も大学院で勉強し直したい、という声を聞いたりして、やっぱりそれぞれクォーターライフクライシスなのかなーってふと思った。いろいろあるな。

 

仕事のこと。

有給を消化し終わってからいったん退職という形をとって、今の会社との関係性としては業務委託になる。正式にフリーランスとして働くことになるので、自分の可能性を最大限に活かしながら、将来のことを考えていきたい。一つ一つの仕事を、なんとか形にして一つのブランドを作っていきたい。

 

人生の先輩に相談したら「小粒をいくつか集めて事業規模を出して行くと言う考え方もあるかもしれんが、それだとどの領域も専門性がなくていずれ競合に負ける。なので小粒を集めるならそれぞれの強みをどこかの事業に集中させるとか、強みを融合させて新しい事業を生み出すとか、その次の一手をイメージしながら小粒集めをしないとね」と言われた。現職の上司からは、「興味がありそうだから」と、中国の旅行会社のSNSマーケティング事情が詳しく書かれた資料をもらって、すごく参考になったりした。

 

とにかく人に恵まれすぎている。周りの人に恩返ししたいし、もっと周りの人と一緒に働きたいしおもしろいことをしたい。

 

それに尽きる。