《人世间》58集…………観終わりました。三連休が消えました。
《甄嬛传》までとは言わずとも、そのくらい見応えのあるドラマでした。
《都挺好》とかもそうですが、中国の家族ものは本当に良い。
とにかく雷佳音の演技が良すぎた。周秉昆のちょっとどんくさいというかパッとしないというか、頑固なところはあるけど、このただひたすらに真面目で真っ直ぐで家族を愛する役は雷佳音にしかできない役だったと思う…お世辞にもイケメンとは言えない世の無常を知ったような顔(我的前半生の疲れ切った不倫男の役も間に挟まれてしんどいクズっぷりが出ていて良かった)が役ピッタリ。
雷佳音をはじめとして、文革時期から50年の時間を演じ切る役者の人たちも本当にすごいしメイクさんもすごかった。70歳近くの周秉义の顔の老いっぷりがすごい!
殷桃も声がやわらかくてかわいすぎる。どんどんつよくたくましくなっていく彼女が観ていてとても踏实な感じ。
ドラマ観るたびにそのドラマの方言に憧れる傾向があってしまうのですが、东北话も本当によいです。名前に+儿 で呼んだりするのめっちゃいい。「娟儿」「昆儿」。《风犬少年的天空》の時は四川方言に憧れすぎたけどあれはちょっと習得が難しそう。
あと今回一番好きだったのは「老疙瘩」。(老疙瘩拼音是lǎo gē da,为地方方言,指最小的儿子或女儿。)オカンが秉昆のことを呼ぶときのこの愛に溢れた呼び方が堪らなすぎます。そもそも一人っ子政策の前の話だからこういう言葉があったけど、しばらく見ることのない単語だったのだとも思う。(廃止された今だからこそあり得るけど、実際にはどうなのかな)
政治的な内容についてはあんまり詳しくないので割愛。どれくらい真実に基づいたドラマなんだろう?と思います。
素晴らしいセリフたちも本当にたくさんあって、これから豆瓣とか知乎を読み漁って余韻に浸ろうと思うのですが、(ネタバレにならないであろう)最後のセリフを引用。
“下辈子咱还在一起呗。”
“想得美。”
“想想就美。”
いや、こんなの言われたら泣く。中国語はあまりにも美しすぎる。
中国の人たちの、家族への愛、周りの人の愛や関心というのは本当に中国語を勉強していて少しでも理解できるようになって良かったなと思う一番の部分でもあります。
次は何を観ようかな〜