散文と中文

神戸市外大中国学科卒業。復旦大学国際交流学院留学。中国語と中国と共に生きる自称エッセイスト。

へっぽこ社会人MBA1年目の生存日記①

入学して一ヶ月くらい経って、憧れていたキラキラMBA生活はどこへやら(?)、日々泥水をすするような生活を送っていますが、一応いろいろなところで書き散らかしていたまとめをここでも記録しておこうと思います。

 

大学院生活について

周りの優秀な学生(人生の、ビジネスの大先輩)たちを抜きにしてには大学院生活は語れない

周りの学生は、子育てをしながら、もしくは正社員として会社に通いながら、経営しながら、名古屋から通いながら、などどういう時間の使い方をしているんだろう、という猛者の方々たちばかり。

観光の勉強しに入ったのに前期はザMBAの授業ばっかりでしんど過ぎて、昔だったら多分この段階でメンタルやられてるだろうなと思うけど、毎日大変だけど気持ちがポジティブなのは本当にいい傾向だと思う。周りの人たちがすご過ぎる。飄々としている人、学びを楽しんでいる人、懐の深すぎる人たちばかりで、その環境に本当に助けられている。

生活スケジュールとタスク管理

自分は寝なければすべてが狂い出すタイプの人間で、一日決められた時間の中で優先順位をつくってどのようにタスクを処理していくのか?ということをもっと精緻にスケジュール管理をしなきゃいけないと思う。もはやMBAとは全く関係ないところで詰んでいる。目先の今すぐにやらなければいけないことだけに追われていて、もっと自主的に本を読んだり、打ち合わせしたり、いろんなところに行ったりしたいが全然手をつけられていない状態。

 

授業について

全体を通して

最初の授業は、経営とは?マーケティングとは?イノベーションとは?と、言葉の定義づけから始まった。学ぶということは何かを自分の言葉できちんと語れるようになることなんだとやっと分かる修士一年目。何事も気づくのが遅い。でも、会計とか、組織の在り方とか、経営戦略とか、もっとアレルギー反応を起こすかと思っていたけど、授業はやっぱりおもしろい。

ファイナンスの話

前期は会計学ファイナンス、某ホスピタリティ業界の経営者の方による実践的な授業などなどがあって、企業評価についてや収益認識についてなど「ヒト・モノ・カネ」のうち今まで避けていた「カネ」にまつわるあれこれを叩き込まれている。いずれ独立したときとか、株式投資とかにも役に立つと思うので、適度に頑張りつつぬるっと単位を取りたい。

大企業の事例研究をどのように自分なりに落とし込んで活かしていくか?

経営戦略や組織行動の授業では、ハーバードビジネススクールによりまとめられたP&G、Amazonアディダスなどの大企業の事例をもとに学ぶ、ということをやっています。ハーバードビジネススクールは世界で最も有名なビジネススクールの一つで、その中で扱われている事例は確かにすごく学びがいがあるけれど、大企業に勤めていたことのない自分にとっては、どのように実際の業務に連携させていくか?ということは考えなければならないと思う。

 

観光の授業聴講について

ご縁があり、京都の某私立大学で地域資源マネージメント論・観光デザイン論を聴講させていただいている。京大の授業は経営の基礎の勉強ばかりで大変なので、「観光学」の授業を受けて、少しでも実践に役立つような学びを得ることができればいいなと思う。半分は観光MBAに入った自分の目下のモチベーション維持のためでもある。

観光MBAへの学びは、最終的にはビジネスに繋げる必要があるけれど、それでもこの2年間、利害関係を一番に考える必要がなく、学問を追求できることというのは大変素晴らしいことだと改めて感じているところ。

 

仕事について

初中国語ガイドデビュー

ガイドすることになった経緯:前回四川のイベントで知り合った中国人の紹介。改めて口コミ社会だなと思う。

概要:一日だけだったのとお客さんは親子二人で、ハイエースの運転手も中国人、途中から合流したお客さんの中学時代の同級生というカメラマンも京都に詳しかったためかなり難易度の低いガイドだったとは思う。

お客さんについて:富裕層まではいかないかもしれないがいわゆるアッパーマス層くらい。35歳くらいの息子+お母さんという2人。日々忙しすぎて全然旅行できないから親孝行で日本に連れてきたとのこと。息子は日本2回目、お母さんは初日本。結婚していて奥さんは妊娠中で次回連れてきたいとのこと。こういうパターンでの旅行もあるんだと思った。 

一日の流れについて:朝9:30にホテル集合。伏見稲荷神社→南禅寺南禅寺でランチ→二条城→清水寺高台寺

ガイドに関してはもっと質の高いサービスを提供できるようになって、単価を上げていきたいと思う。

ゴールデンウィーク中の展示会の日中通訳

無事に終わった。ずっとオンラインのプロモーションばかりやっている身としてはすごく現場まわりの仕事は勉強になった。2日目、20時閉場で21時からご飯、23時頃からは、ずっと行きたかったバーで、尊敬する北京出身の元上司と二人で二次会。nordesのジン、だいぶ昔に上海で飲んであんまり美味しかったと思った記憶ないけどこないだ飲んだら美味しかった。飲む香水らしい。
いろんなところに、いろんな場面に、尊敬できる人生の/仕事の先輩方がいて、その場その場で適切なアドバイスをもらえることがありがたいなと思う。
最終日は早く帰らせてもらったので、天六時代に行きつけの中国人マッサージ&春駒で一人打ち上げで沁みた。

 

 

良質なコンテンツの摂取

ビジネス書ばっかり読むのもよくないと思うので、去年に引き続き小説を読んだり映画を見たりしている。

西村賢太苦役列車』、谷村志穂『海猫』、篠田 節子『冬の光』

などなど友達のおすすめや本屋さんのおすすめなどざっくばらんに読んでいる。特に今年の頭にずっと読まず嫌いだった村上龍を数冊読んで胸に突き刺さるような衝撃を受けた。

映画、先日トニー・レオンとワン・イーボーの『無名』を観に、アップリンク京都に初めて行った。新風館の佇まいがよすぎたので、今度エースホテルのバーとかで飲みたい。あとはネトフリで『シティハンター』を初めて見たけど鈴木亮平の筋肉がよすぎました。

 

 

酒活

ジン

相変わらずジンを飲んでいます。昨日天満のバーでジンの話をしていて、「で、結局ジンって何のお酒?」と友達に聞かれたので、ジュニパーベリーが云々…と、季の美Houseの展示で仕入れた蘊蓄を語っていたら店主の方にちょっとびっくりされたので嬉しかった。引き続き好きなジンを探し中。ヘンドリクスの黄緑のラベルとピンクのラベルのやつが結構好き。

クラフトビール

学部の時に三宮のベルギービール屋さんでバイトしていたことから、ちょっとだけ足を踏み入れたクラフトビールの世界。今年ビール熱が再燃していて、ついにウォーターサーバーならぬクラフトビールサーバーを契約してしまったところ。今でもヒューガルデンが一番好きだけど、新たなお気に入りに出会えるかな?

4月の反省と5月の展望

4月の反省

学業と仕事の両立ができない。これに尽きる。4月、今まで生きてきた中で一番多くの新たなチャンスや、新たな出会いなどがあり、キャパシティを超えずにぎりぎり捌けていたと思っていたが、結局GWが明けてパンクしている。なるべくポジティブに、できる範囲でやっていきたいです。自分で選んだ道だし、今自分がここにいるのは本当に奇跡だし、貴重な2年間であることを常に意識したい。何もかも自分次第。

5月の展望

5月病にならない。会計学の中間テストをパスする。仕事面ではフルタイムで働いているわけではないからこそ報連相を意識する。すべては信頼のうえで成り立っていることを忘れない。人間関係や仕事の新しい出会いは必要だけど、追いついていないので、今の自分の周りの出来事ややらなければいけないことを取りこぼしのないようにひとつひとつこなしていく。