読書の夏である。まとまった移動が多い夏でもあるので、小説を中心にノンフィクションものや専門書などをちょこちょこ読んでいる。
本の世界に深く潜り込むことが私の一番のデジタルデトックス(と、いいつつ、最近はもっぱらKindleだけど)でもあると最近思う。
でも、どうやって読みたい本を選ぶか、どうやったら何度も読み返したくなるような素晴らしい本に出会えるのかは、永遠の課題。
あまり本好きがいなかったのか、購入希望を書けば大体リクエストが通った中学時代。それを目当てに文化委員(図書委員)になったこともあるような、ないような……。村上春樹の1Q84かなにかの解説本を買ってもらったけど、貸出カードには私以外の名前がなかった。
当時の国語の先生が最高にイケている女性の先生で、その先生と本の話をいろいろさせてもらったのを覚えている。
高校時代も本に恵まれていた。図書室がすごくきれいだったし、新しい本もすごくたくさんあった。なにより高校の図書室の司書さんが素晴らしい方だった。司書さんという存在がいかに尊敬すべき存在か、その道のプロと話をすることがどれだけ幸せなことかを知った図書室生活だったように思う。北海道出身の作家を探す必要があって、こういう作家が好きなのだけど、おすすめはいますか?と聞いたり。村上春樹の影響から大学闘争に興味を持って、分厚い本を借りてみたり。長期休暇は毎回カバンをパンパンにして、10冊くらい家まで持ち帰るのが常だったように思う。
司書さんという存在って、バーテンダーさんと同じだなとふと思った。自分の好きと嫌いを伝えれば、すぐにおすすめを教えてくれる。
知識の海に潜って自分の限界をもっともっと広げたいなと思う。